このソナタはシューベルトが最晩年に書いた最後のソナタです。シューベルトの音楽のひとつのテーマに"さすらい"がありますが、このソナタはこの世に別れを告げる最後の旅だったのかもしれません。
涙を超えたような悲しみ、痛み、孤独を感じる演奏で、こんなに美しいシューベルトは2度と聴けないかもしれないと思うほど、素晴らしかったです。
最近よくコンクールなどで耳にする、派手な演出のシューベルトではなく、鍵盤の打鍵という行為を忘れてしまうほどの柔らかい音。そんな音が出せるよう、また一日一日ピアノに向かいたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿