前半ショパンとリストのあと、休憩をはさんで、シューベルトのピアノソナタD960 を演奏されました。
このソナタはシューベルトが最晩年に書いた最後のソナタです。シューベルトの音楽のひとつのテーマに"さすらい"がありますが、このソナタはこの世に別れを告げる最後の旅だったのかもしれません。
涙を超えたような悲しみ、痛み、孤独を感じる演奏で、こんなに美しいシューベルトは2度と聴けないかもしれないと思うほど、素晴らしかったです。
最近よくコンクールなどで耳にする、派手な演出のシューベルトではなく、鍵盤の打鍵という行為を忘れてしまうほどの柔らかい音。そんな音が出せるよう、また一日一日ピアノに向かいたいと思います。
6月17日 PTNA演奏検定 に受験した3人全員が合格しました☆
B級 入江陽菜 さん(小2)
J.S バッハ メヌエットBWV822-7
ショスタコーヴィチ ぜんまいじかけのお人形
F級 前田莉心さん (中1)
J.Sバッハ パルティータ第1番よりメヌエット ジーグ
シューマン=リスト 献呈
F級 平井沙也加さん(中3)
J.Sバッハ 平均律第1巻第2番 ハ短調 BWV847
モーツァルト ピアノソナタK310 終楽章
3人とも飛び級です。
大きな挑戦をしてくれた勇気とそれを成し遂げる強さを持つ3人には胸が熱くなります。 またこの経験を生かし、大きく育ってね。
今日はカワイ主催のガジェヴ リサイタルに行ってきました。
2015年の浜松国際コンクールの優勝者です。
今日の演奏はコンクールとは違い、本当のガジェヴさんの音楽に触れることができたと思います。
演奏するためには、もちろんテクニックも必要ですが、精密に弾くことだけじゃなくて、音楽に対する"まごころ"を感じる演奏、最後の瞬間まで美しい音を奏でる演奏に共感!
とても人間味あふれるリリカルな表現でした。
もうひとつ興味深いことは、イタリア人のガジェヴさんらしい、
イタリア色豊かなプログラム☆ プログラム イタリアーノ( *´艸`)
ショパンのバルカローレ(舟歌・・イタリアのベネチアのゴンドラの歌 )
リストの巡礼の年 イタリア よりペトラルカのソネット と ダンテ ☆
また機会があれば、バッハのイタリア協奏曲やスカルラッティもレパートリーにあられるんでしょうか。聴いてみたいですね (o^―^o)