《ノクターン 変ホ長調 op 9-2 Nocturne Esdur op9-2 F.Chopin》
ショパンのノクターンの中でもっともよく知られた1曲です。
私も中学2年生の頃、この有名なノクターン第2番に挑みました。嬉しくてたくさん練習したことを覚えています。
左手の伴奏音型にのって、ほのかな憧れがこめられた甘く夢見るようなメロディーが、しっとりと歌い出されます。
ただセンチメンタルに流れるだけでは、少し安っぽくなってしまうため、演奏者には洗練されたタッチで抑制を効かせながら弾くことが求められます。
一筋縄(ひとすじなわ)ではいかない難しい作品のひとつ。
ピアノの詩人と呼ばれたショパンは、ピアノにすべてを注ぎこんだ、繊細な作曲家で、ピアノの音を音として美しく聴くことができ、最大限にピアノを歌わせるショパンの作曲技法やショパンらしさがよくわかる曲です。
ショパンは、消えていく音に耳を傾けるように、またピアノの音色に耳を傾けるようにこの作品を書きました。
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